ピロリ菌と歯科の関係性について

2025年01月03日(金)

大和市大和駅徒歩2分のまごころ歯科です!

今回は胃ガンの原因のピロリ菌と歯科について述べていきたいと思います。

ピロリ菌と歯科の関係性

ピロリ菌(Helicobacter pylori)は、胃の内壁に生息する細菌で、主に胃炎や胃潰瘍、さらには胃癌などの消化器系の病気の原因とされています。しかし、近年の研究では、ピロリ菌が口腔内にも存在することが確認されており、歯科領域とも密接な関連があることが明らかになっています。本コラムでは、ピロリ菌と歯科の関係性について考察します。

1. ピロリ菌の口腔内の存在

多くの研究が示すところによれば、ピロリ菌は口腔内のバイオフィルムに存在することがあるとされています。口腔内の健康状態や生活習慣(例えば、口腔衛生状態や食事内容)によって、口腔内の細菌叢は変化しますが、ピロリ菌が唾液や歯肉ポケットに見つかることがあり、これが胃腸内の健康に影響を与える可能性があります。また、ピロリ菌を持つ人が、他者にこの細菌を感染させるリスクも考えられます。

2. 歯周病との関連

ピロリ菌は歯周病とも関連があるとされています。歯周病は、歯茎や歯を支える骨に炎症を引き起こす病気で、細菌感染が主な原因です。いくつかの研究では、歯周病患者においてピロリ菌の存在率が高いことが確認されています。この関連性は、歯周病の炎症が全身の健康に及ぼす影響を考える際にも重要です。例えば、歯周病が悪化することで、食事中の栄養吸収が妨げられ、胃の健康にも悪影響を与える可能性があるのです。

3. 消化器官との関連

口腔内でのピロリ菌の存在は、消化器官の健康にも影響します。ピロリ菌が感染していると、胃の粘膜が損傷し、消化不良や胃腸の不快感を引き起こすことがあります。これにより、食事中に噛むという口腔の機能にも影響が出てくるかもしれません。健康な口腔環境は、消化器官の健康と密接に関連しているため、ピロリ菌感染がある場合には、歯科医師や消化器内科医との連携が重要です。

4. 予防と対策

ピロリ菌感染を予防するためには、口腔内の衛生状態を良好に保つことが重要です。定期的な歯科検診や、適切な歯磨き、フロスの使用などにより、口腔内のバイオフィルムを管理することができます。また、生活習慣の見直しや栄養バランスの良い食事も、口腔と胃腸の健康を維持する上で重要です。特に、ビタミンやミネラルを多く含む食事は、免疫力を高め、細菌感染を予防するのに役立ちます。

5. まとめ

ピロリ菌は、消化器系の病気の原因として知られる一方で、口腔内にも存在し、歯科との関係性が深いことが理解されてきました。口腔内の健康は、全身の健康に影響を与えるため、歯科医師と連携して適切な対策を講じることが重要です。今後もさらなる研究が進み、この関連性がより深く理解されることを期待しています。ピロリ菌に関する知識を深め、口腔と消化器の健康を守っていくことが、生活の質を向上させる鍵となるでしょう。

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