歯周病と誤嚥性肺炎の関係
大和市大和駅徒歩二分のところにあるまごころ歯科です!今回は歯周病と誤嚥性肺炎についてお伝えしたいと思います☺️
はじめに
高齢社会の日本において、口腔内の健康は、単に見た目の問題ではなく、全身の健康を左右する重要な要素として認識され始めています。特に近年注目されているのが、歯周病と誤嚥性肺炎の関係です。
歯周病とは
歯周病とは、歯と歯ぐきの間に存在する細菌感染症です。歯垢や歯石に含まれる細菌が歯ぐきを炎症させ、進行すると歯を支える骨を溶かし、最終的には歯を失ってしまう病気です。初期の段階では自覚症状が乏しく、気づかないうちに進行してしまうケースも少なくありません。
誤嚥性肺炎とは
誤嚥性肺炎とは、食べ物や飲み物を気管支や肺に誤って吸い込んでしまう誤嚥によって起こる肺炎です。高齢者や寝たきり患者など、嚥下機能が低下している人では、誤嚥のリスクが高くなります。
歯周病と誤嚥性肺炎の関係
一見異なるように見える歯周病と誤嚥性肺炎ですが、実は密接な関係があるのです。
歯周病が誤嚥性肺炎のリスクを高める主な要因は以下の通りです。
- 口腔内の細菌増加:歯周病によって口腔内に細菌が増加すると、誤嚥によって肺に細菌が入りやすくなります。
- 嚥下機能の低下:歯周病が進行すると、歯を失ったり、歯ぐきの炎症によって口を開けにくくなったりするため、咀嚼や嚥下機能が低下します。
- 唾液分泌量の減少:歯周病によって唾液の分泌量が減少し、食べ物を飲み込みにくくなるだけでなく、口腔内の乾燥も招き、細菌の増殖を助長します。
さらに、歯周病と誤嚥性肺炎の関係は、単に誤嚥のリスクを高めるだけではありません。歯周病の炎症が、全身の炎症を促進し、免疫力を低下させることも指摘されています。免疫力の低下は、肺炎などの感染症に対する抵抗力を弱めるため、誤嚥性肺炎のリスクを高めると考えられます。
このように、歯周病は誤嚥性肺炎のリスクを高めるだけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、日頃から口腔内の健康に気を配ることが重要です。
誤嚥性肺炎のリスクを減らすには
歯周病の予防と誤嚥性肺炎のリスクを減らすためには、以下のような対策が有効です。
- 毎日の歯磨きと歯科検診:歯ブラシとデンタルフロス、歯間ブラシを使って丁寧に歯磨きを行い、定期的に歯科検診を受けましょう。
- 食生活の改善:バランスの取れた食事を心がけ、ゆっくりとよく噛んで食べましょう。
- 口腔機能の維持:口を閉じて舌を動かす体操など、口腔機能を維持するための運動を取り入れましょう。
- 水分補給:十分な水分を摂取することで、唾液の分泌を促進し、口腔内を潤しましょう。唾液マッサージもオススメです。
- 禁煙:喫煙は、歯周病や誤嚥性肺炎のリスクを高めます。禁煙しましょう。
歯周病と誤嚥性肺炎は、早期発見・早期治療が重要です。自覚症状が出る前に定期的に歯科医院を受診しましょう!