歯周病と骨粗鬆症~口と骨の密接な関係~

2024年06月02日(日)

大和市大和駅徒歩2分のところにあるまごころ歯科です!今回は歯周病と骨粗鬆症の関係についてお伝えしたいと思います☺️

歯周病と骨粗鬆症は、一見異なる病気のように思えます。しかし、実はどちらも骨の健康に深く関わる病気であり、密接な関係があるのです。

歯周病:歯を支える骨の破壊

歯周病は、歯と歯茎の間に細菌が繁殖し、炎症を起こす病気です。初期の段階では歯茎の腫れや出血など、自覚症状が軽微なため、気づかない人も多いでしょう。しかし、放置すると歯を支える骨が破壊され、最終的には歯が抜け落ちてしまう可能性もあります。

歯周病が骨を破壊するメカニズムは、細菌が産生する毒素が骨を吸収する細胞を活性化させるためです。この活性化は、骨の形成を阻害し、骨の量を減らすことに繋がります。

骨粗鬆症:骨量の減少

骨粗鬆症は、全身の骨強度が低下し、骨がもろくなって骨折しやすくなる病気です。

日本では約1.000万人以上骨粗鬆症の方がいると言われています。そして、その約90%が女性です。

骨粗鬆症の原因は、加齢による骨量の減少、ホルモンバランスの変化、栄養不足などが挙げられます。骨粗鬆症は、骨の代謝に異常が生じることで起こり、骨の吸収が促進される一方、骨の形成が抑制される状態です。

骨粗鬆症の中でも閉経後骨粗鬆症は、閉経による卵巣機能の低下により、骨代謝にかかわるホルモンのエストロゲン分泌の低下により発症します。

歯周病と骨粗鬆症の関係性

一見異なる歯周病と骨粗鬆症ですが、共通点として「骨の破壊」が挙げられます。歯周病では、歯を支える骨が破壊され、骨粗鬆症では、全身の骨がもろくなります。

さらに、歯周病と骨粗鬆症には、以下のような密接な関係があると考えられています。

  • 共通の危険因子: 喫煙、糖尿病、ビタミンD欠乏症、ステロイド薬の服用など、歯周病と骨粗鬆症には共通の危険因子があります。
  • 炎症の連鎖: 歯周病の炎症は、全身の炎症を悪化させ、骨粗鬆症の発症リスクを高める可能性があります。
  • 骨代謝への影響: 歯周病菌が産生する毒素は、骨代謝に影響を与え、骨の吸収を促進し、骨の形成を抑制することがあります。

健康な骨を守るためにできること

歯周病と骨粗鬆症は、早期発見・早期治療が大切です。日頃から、以下の点に注意しましょう。

  • 歯周病予防: 毎日の丁寧な歯磨き、歯科医院での定期的な検診を心がけましょう。
  • 骨粗鬆症予防: 適度な運動、バランスの取れた食事、十分なカルシウム、マグネシウムの摂取を心がけましょう。
  • 禁煙: 喫煙は、歯周病と骨粗鬆症のリスクを高めます。
  • 定期的な健康チェック: 定期的な健康診断を受けることで、早期発見・早期治療に繋がります。

まとめ

歯周病と骨粗鬆症は、一見異なる病気ですが、共通の危険因子を持ち、互いに悪影響を及ぼし合う関係にあります。健康な骨を維持するためには、歯周病と骨粗鬆症の両方に気を配り、予防に努めることが重要です。

参照:日本臨床歯周病学会

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