虫歯とがん、意外な関係

2024年06月13日(木)

大和市大和駅徒歩二分のまごころ歯科です!「虫歯」と「がん」は一見、全く異なる病気のように思えます。しかし、近年では口腔内の健康状態が全身の健康に密接に関係していることが明らかになり、虫歯とがんの関係も注目されています。今回は、虫歯とがんの関係について、最新の研究や専門家の意見を交えながら詳しく解説していきます。

まず、虫歯とがんの直接的な因果関係は証明されていません。しかし、虫歯の原因となる細菌が、がんの発生リスクを高める可能性があるという研究結果が出ています。

1. 口腔内の細菌とがんの関係

虫歯の原因となるのは、ミュータンス菌などの細菌です。これらの細菌は、糖を分解して酸を生成することで歯のエナメル質を溶かし、虫歯を引き起こします。しかし、最近の研究では、これらの細菌が口腔内にとどまらず、唾液や血液を通じて体内に侵入し、様々な臓器に悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。

例えば、口腔内の細菌が食道がんや胃がんのリスクを高める可能性が示唆されています。また、歯周病の原因菌であるポルフィロモナス・ジンジバリスは、肺がんや膵臓がんのリスクを高めるという報告もあります。

2. 口腔内の炎症とがんの関係

虫歯や歯周病などの口腔内の炎症は、がんの発生リスクを高める可能性があります。炎症は、免疫細胞を活性化させ、様々なサイトカインや成長因子を分泌させます。これらの物質は、正常な細胞の増殖を促進したり、がん細胞の増殖を助長したりする可能性があります。

口腔内の慢性的な炎症は、口腔がんだけでなく、食道がん、胃がん、大腸がん、膵臓がんなどのリスクを高める可能性も指摘されています。

3. 口腔ケアとがん予防

口腔内の健康状態を維持することは、がん予防に役立つと考えられています。

  • 定期的な歯科検診と歯磨き: 定期的な歯科検診で虫歯や歯周病を早期に発見し、適切な治療を受けることが重要です。また、毎日の丁寧な歯磨きで口腔内の細菌を減らし、炎症を抑えることができます。
  • 食生活の改善: 糖分の摂り過ぎは虫歯の原因となるため、糖質制限など食生活の改善も効果的です。
  • 禁煙: 喫煙は口腔がんや肺がんのリスクを高めます。禁煙することで、がんリスクを大幅に減らすことができます。

4. まとめ

虫歯とがんの直接的な因果関係は証明されていませんが、口腔内の健康状態は全身の健康に大きく影響を与えます。虫歯や歯周病などの口腔内の炎症は、がんの発生リスクを高める可能性があるため、日頃から口腔ケアを意識することが重要です。

口腔ケアは、歯の健康を守るだけでなく、全身の健康を守るためにも欠かせないものです。定期的な歯科検診や丁寧な歯磨きなど、口腔ケアを習慣化することで、がんのリスクを減らし、健康な生活を送ることができるでしょう。

まごころ歯科

TEL 046-244-3119

〒242-0017 神奈川県大和市大和東1丁目3−8 第7しいのきビル 2F

診療時間
9:30 - 13:00
14:00 - 18:00
水曜・日曜・祝日
= 午前9:00~13:00 / 午後14:00~16:30
teech teech
TOP