骨粗鬆症と歯科について

2024年10月16日(水)

大和市大和駅徒歩2分のまごころ歯科です!骨粗鬆症と歯科について述べていきたいと思います。

歯科と骨粗鬆症について

近年、骨粗鬆症(こつそしょう)と歯科疾患との関連性が注目されています。骨粗鬆症は、骨密度が低下し、骨が脆弱になることで骨折のリスクが高まる疾患です。一方、歯科においては、歯の周囲の骨や歯茎の健康が、全身の健康に与える影響があることが示されています。本稿では、骨粗鬆症と歯科の関係について詳しく考察していきます。

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症は、主に加齢に伴い、骨の構造が変化し、骨量が減少する病気です。これにより、骨は非常に脆くなり、外的な衝撃や負荷に対して弱くなります。特に大腿骨、脊椎、手首などの部位で骨折が多発します。骨粗鬆症の進行にはさまざまな要因が関与しており、遺伝的要因、ホルモンの変化(特に閉経後の女性ホルモンの減少)、栄養不足、運動不足などが含まれます。

骨と歯科の関係

骨粗鬆症の影響は、全身の骨に留まらず、顎の骨や歯周組織にも及びます。顎骨は歯を支える重要な役割を果たしているため、骨密度が低下すると、歯周病の進行が早まることがあります。歯周病は、歯を支える骨や歯茎が炎症を起こす病気であり、進行すると最終的には歯を失う原因になります。

研究によると、骨粗鬆症の患者は、健康な骨を持つ人に比べて歯周病のリスクが高いことが示されています。特に、骨粗鬆症が進行すると顎骨の質が低下し、歯を支える力が弱くなるため、歯が揺れたり、最終的には抜け落ちる可能性があります。また、骨粗鬆症による骨折が顎に発生した場合、歯科治療が困難になることもあります。

骨粗鬆症患者の歯科治療

骨粗鬆症患者に対する歯科治療は、特別な配慮が必要です。例えば、インプラント治療や抜歯、歯周外科手術などは、患者の骨の状態に大きく依存します。骨が脆弱である場合、インプラントを埋入しても定着が難しかったり、抜歯後の治癒過程に影響を与えることがあるため、慎重なアプローチが求められます。

歯科医師は、患者の全身的な健康状態を考慮し、治療計画を立てる必要があります。また、骨粗鬆症の治療として用いられる薬剤(例えばビスフォスフォネートなど)が、歯科手術後の治癒や感染によって影響を与える場合もあるため、事前の情報共有が重要です。

予防と管理

骨粗鬆症と歯科疾患を予防するためには、生活習慣の改善が非常に重要です。特にカルシウムやビタミンDを豊富に含む食事、定期的な運動、禁煙などが骨の健康を保つための基本です。また、定期的な歯科検診を受けることで、早期に歯周病の兆候を捉え、適切な対策を講じることができます。

さらに、骨粗鬆症の診断を受けた場合は、歯科医師との連携を強化し、全身的な健康管理を行うことが重要です。医療従事者が協力し合うことで、患者のQOL(Quality of Life)を向上させることが可能になります。

結論

骨粗鬆症と歯科疾患の関係は、しばしば見過ごされがちですが、両者は密接に関連しています。骨粗鬆症を予防することは、歯や歯周組織の健康を守る上でも重要な要素です。今後も、より多くの研究が進み、両者の相互作用についての理解が深まることが期待されます。全身と口腔の健康を一体に考えるアプローチが、私たちの健康を守るために必要です。

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